Kawai MP9000
- Post by
- tomo
- Time
- 2001-05-02 17:26:00+09:00
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Professional Stage Piano MP9000は1998年秋Pianoの老舗(株)河合楽器製作所が満を持して発売したdigital piano。
AWAグランド鍵盤スーパー
妙に長い名称だが、これが同社製digital pianoの1つの要。 その特徴は以下の通り。
- 木特有の摩擦感
Plastic mold鍵盤は、鍵盤の支点部分も部分もplastic moldまたは金属で作られ、それら摺動部分には摩滅防止目的でグリスが塗られる事になる。 そのグリスの粘り感が粘っこいタッチ感や、温度依存の粘度変化に起因する季節や室温等でのタッチ感の変化の主原因であり、バネを使わない構造にしても材質がplastic moldである限りこの弊害からは逃れられない。 (含油ポリアセタール樹脂製ブッシュなどを使った場合にはグリスを塗る事は無くなるが、油の粘性に頼る点では何等変わりない。)
しかし木製鍵盤では支点部分は生pianoと同じ材質のpinによる支点となり、その摩擦も生pianoと同等のものになる。
- 鍵盤の重さ
そもそも鍵盤タッチは、静加重―鍵盤をゆっくり押し込んだ時の重さ―は軽く、反力―鍵盤を早く弾いた時の指にかかる重さ―は重いものが望ましいが、これを実現するには大きな慣性2次極momentが必要となる。 その為には鍵盤の支点より奥にある程度の長さと質量が必要となる。
一般的なpianoタッチ鍵盤はせいぜい全長250mm程度に対し、AWAグランド鍵盤スーパーの場合、白鍵で全長318mmもあるので、この点で有利となる。