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Roland P-330

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tomo
Time
2000-02-05 11:59:00+09:00
Category
Review
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the FrontView of P-330the FrontView of P-330

Rolandが未だ個性的な楽器を開発製造していた最後の頃、中でも人知れず異彩を放っていたSA音源digital pf。 中でも廉価版音源moduleとして数多く普及したのが、1988年発売のP-330

正弦波加算による音色合成の為、音域や強弱の変化が連続的。 変な切れ目が殆ど無い。 最近の機種なら巧みな演算で自然に出来るが、当時としては稀有な存在だった。 また、正弦波加算方式故に、和音がよく溶け込むという音色傾向もある。

それでいて安い。 系列機種中最も安いのは当然だが、数が出まわっていたのか中古が安かった。 随分長いこと2万円前後だったおかげで、私はこれまで2台の購入歴がある。

Microtonal

同世代SA音源共通の機能として、各鍵独立のマイクロチューニング機能を搭載しているのも面白い。 この機能は本体でのオペレーションではどのメニューにも現れないが、MIDI Exclusive Messageでコントロール出来るのだ。

電源投入時には前述の通りピアノ音色は調律曲線付、他は通常の平均律だが、本機内部には3つのIndividual Tune Tableがあり、うち2つをユーザ側で適宜定義することが可能。 各tableは全発音可能鍵Eb0–F8の各々に対して与えられる値をプリセット音色でのピッチに加算する。 値は上下2 Oct.の範囲を1200/4096 cent単位という細かさで設定出来る為、古典音律設定, 24 鍵で1 Oct.等の変則調律等, 様々な利用方法が考えられる。

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